株式会社明治 公式Webサイト分析

ターゲット
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幅広い年齢層を主なターゲットとしており、特にファミリーや若年層、忙しいビジネスパーソンにも配慮した商品ラインナップが感じられる。
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カレー(銀座カリー)は「銀座モダン」の復刻という物語性を加え、大人世代~中高年も懐かしさで惹きつけるアプローチ。
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「まいにちおいしい」など、手軽さや時短需要も意識されている。
訴求効果
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明治のブランド力と「伝統・安心・高品質」を前面に押し出しつつ、現代のライフスタイルに対応した健康・手軽さにも訴求。
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銀座カリーは、二段仕込みブイヨンやソテーオニオンなどの「製法のこだわり」、「まろやかさと絶妙なスパイスのバランス」といった具体的なおいしさをストーリーで伝えている。
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昭和の銀座文化や歴史を絡め、食卓で「特別感」「ご褒美感」を味わいたい層への共感喚起にも成功している。
デザインのポイント
色彩
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**ホワイト(白)とレッド(赤)**が公式サイトのベース。明治のブランドイメージを象徴し、清潔感や家庭的なあたたかさを表現している。
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商品ページではカリーの金色や茶色など、食欲をそそる“カレーらしい”重厚感のあるカラーがアクセントに用いられている。
書体
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サイト全体では筑紫ゴシックなどのモダンで読みやすいWebフォントを使用。
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商品ロゴやキャッチコピーは、読みやすさと高級感・上質感を兼ね備えた明朝体やゴシック体のバランスが良い(商品の説明部はゴシック、ブランド名やキャッチは明朝体)。
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柔らかさ・親しみやすさを意識した丸みのある書体が場面によって使い分けられている。
余白
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余白設定はやや広め。情報過多にならないよう、画像やテキスト間のスペースを十分に確保し「抜け感」「安心感」を意識した設計。
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商品ビジュアルが目立つよう、あえて要素数を絞ったミニマルデザインで、文字・写真・ボタンなどの“視線の流れ”が自然と誘導されている。
銀座カリー体験風レビュー
先日、明治の「銀座カリー」を昼ごはんに食べてみた。
封を開けた瞬間、スパイスとあめ色玉ねぎの甘やかな香りがふわりと広がった。温めてご飯にかけると、ルウは思いのほかなめらかで、“銀座モダン”らしい上品なとろみ。牛肉の旨味が効いた二段仕込みブイヨンのコクと、しっかり炒めたオニオンの自然な甘み。その奥に感じられるピリッとキレのあるスパイス感が絶妙で、「どこかレストランの味」を思わせる深みに魅了された。
「レトルトカレー=手軽な食事」というイメージが覆されるような、老舗洋食の雰囲気。最後の一口まで飽きず、ほどよい余韻が残る。「また食べたい」と自然に思えた──
忙しい日のご褒美ランチにも、家族とのちょっと特別な夕食にもぴったりだと実感した。
まとめ
明治の公式Webサイトは、幅広いターゲットに「安心感」「上質さ」「伝統と革新」の両軸で訴求しつつ、洗練されたデザインと商品ストーリーでブランドの世界観をしっかり伝えている。
特に銀座カリーは、歴史と技術の裏打ちが“特別な一皿体験”へと誘ってくれる。