レストラン&カフェ「マンナ」
新宿中村屋公式webサイト分析レポート

1. ターゲット
新宿駅から徒歩数分という立地と、洗練されたカフェ空間、2,000円台メニュー構成から、主なターゲットは「買い物客やビジネスマン」、「食にこだわりのある大人世代」「家族連れ」と考えられます。老舗ブランドと歴史、「インド式カリー」のストーリーを強調していることから、伝統や本格派を求める層、また“本物志向”のカレーファンや観光客も多く訪れている印象です。
2. 訴求効果
最大の訴求ポイントは「伝統の本格インドカリー」で、公式サイトや店舗紹介では創業以来のストーリーや、食材・調理工程へのこだわりが強調されています。実際に
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「昭和2年発売のベストセラー」
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「厳選食材・独自調合スパイス・オリジナル調理法」
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「時を越えて愛される“恋と革命の味”」
といったキャッチコピーでブランディングされています。
単なるレトロ感ではなく、“本当のインドカリー”を日本に根付かせた草分けとしての誇りと自信を前面に出し、「ここでしか味わえない」という価値を訴求しています。
3. デザインのポイント(色彩、書体、余白)
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サイト全体はベージュ・ブラウン系中心の落ち着いた色彩で、木の温もりや老舗の安心感、温かみが感じられます。
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書体は、公式ロゴや見出しにクラシカルな明朝体を使用し、伝統・格調・信頼性を訴求。本文は読みやすいゴシック体を併用し、可読性を高めています。
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余白は十分に設けられており、文章や写真の配置も整然とし、上質なイメージを損なわず、ゆったりとした閲覧体験を作り出しています。
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商品写真は「カリーの湯気」や「スパイスが際立つ盛り付け」など、五感に訴える演出が目立ちます。
4. カレーについて詳しく
中村屋「純印度式カリー」は、まさに日本の洋食カレーとは一線を画す本格インド仕立て。そのこだわりは、骨付き鶏肉・自家製ヨーグルト・バターなど丁寧に調理した素材、6種の薬味、三段階で合わせるスパイス、トマトやヨーグルトの酸味など多層的です。実際に食べると、
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一口目はバターや野菜由来のまろやかな甘みがふわっと広がりますが、すぐに奥深いコクと多層的なスパイスの香り、心地良い辛味が舌に追いかけてきます。
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辛さはやや控えめですが、後味のスパイス感で「本物」を実感できます。
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付け合わせ(チャツネ・らっきょう等)との組み合わせが味に変化を加え、最後まで飽きずに楽しめました。
私が実際に食べて感じたのは、「懐かしさと新鮮さが同居する唯一無二のカレー」ということ。普通の日本のカレーと違い、油っぽさも少なく何度でも食べたくなる奥深さがあります。特に、骨付き鶏肉はホロホロとした食感でカレーとよく絡み、薬味やヨーグルトの酸味が全体を引き締めていました。ほかで食べるインドカレーとも違う、中村屋独自の味わいです。